東京ガロンヌ(バンド)「ガロブロ」

【注意】本文には中二病な表現が含まれています


Photo(C) Yoshimasa Hatano


昨日衝撃的な事を知った。いや、クラシックに通じている人には常識なんだろうけど。

この日記のタイトル通り「19世紀あたりまでは譜面通り演奏しなかった」という事を知った。自分はクラシックは最初から譜面通り弾き続けているものだとばっかり思っていた。最初に知ったのかこの方のツイートだった。


まさか、本当に?!と思ってネットを調べてみると、ピアニスト、アーヴィン・ニレジハージ(Ervin Nyiregyhazi)のファンサイトにたどり着いた。1903年生まれの彼は楽譜を重視しない演奏スタイルだったそうだ。なので、20世紀前半にして古臭いスタイルと揶揄された。こちらのサイトから一部引用する。

http://www.fugue.us/Nyiregyhaziarticle_4.html

ニレジハージの演奏が、音楽史でどう位置づけられるべきかは、今後数十年のうちに決定されるべきことである。ただ、一つ確かなことは、楽譜を重視しないニレジハージのスタイルは、現代では主流たり得ない、ということである。近年の演奏は、楽譜をいかに正確に再現するか、いかに主観を最低限にとどめつつ、全体の黄金律を保つかに重点がおかれる。コンクールなどでも、少しでも風変わりな演奏をしようものなら、イーヴォ・ポゴレリッチほどの優れた芸術家でさえ予選落ちするのである。

こういった風潮からすれば、ニレジハージの演奏など、「ジョーク」(ウラディミール・アシュケナージ)、の一言で片付けられるのも無理はない。しかし、リストら19世紀の作曲家/ピアニストは、実はもっと自由に演奏していたのだ。楽譜から離れ、即興を加えることさえままあった。モーツアルトやバッハの即興演奏は実に見事で、彼らの協奏曲作品などは、演奏家が即興することも考慮に入っていたとも言われている。

ある時、ショパンはリストが演奏する自分の曲を聴き、「面白い。ところで誰の作品ですか?」と問うたという。クラシック音楽もかつてはジャズのように、インプロビゼーションの要素が強く、演奏者による改変は当たり前だったのだ。まぎれもなく、ニレジハージはその時代の生き残りであった。(ここまで引用)



個人的には19世紀以降譜面通りに弾かなくてはいけなくなった背景にはおそらく印刷技術の向上とレコード等の録音媒体も生まれていった事とは無関係では無いと思う。そして、「アカデミズムの発達、原典至上主義、それから、なによりも、レコード録音の発達によって、普段の演奏にさえ、楽譜をコピーするような”完璧性”と簡素さが求められるようになった(上記ページからの引用)」

ただし上記の動きには「演奏技術が未発達であった時期には非常に意義(上記ページからの引用)」ではあった。インプロビゼーションでの演奏は大量の人間に教育することは困難だ。ただし、結果として「楽譜の「奴隷達」も、音楽学校によって大量生産され、しかも大手を振って活躍するようになったのだ(上記ページからの引用)」

譜面通り弾けばいいという考えで何も考えないで弾く人を多く輩出する事が大きな問題だと思う。この曲作った人はこの何故この音階を選択したのか、なぜこの音の長さなのか、何故このフレーズなのか、こういったを一切考えないで演奏してしまうと「楽譜の向こう側」は絶対表現出来ない。

深く考察し、それでもイメージがつかめないのであれば、さらにその作者が生まれた時代、情勢、背景、そして当時どんな音楽があってどういうものに影響受けたのか。そういった事を知りイメージに近づく。そして自分の中に出来たそのイメージをアウトプットする。これが真の演奏だと思う。決して書かれた音符の奴隷であってはいけない。自分の中から音符を奏でるのだ。

リヒテルやフルトヴェングラーの演奏が心をうつのは、楽譜を正確に再現したためではない。楽譜の向こう側にあるものを把握し、表現したからである。そういったイマジネイティヴなことができるのは、いつの時代もごく一握りの音楽家、つまり真の意味での芸術家だけだった。(上記リンクからの引用)



自分は譜面通り弾く技術を体得して悪い事は全く無いと思う。さらに言えば音楽の最初の入り口は譜面なぞるだけでもいいとも思う。しかし、そのまま考えないのは良くないとも思う。

結局アーヴィン・ニレジハージのファンサイトの引用だらけになってしまったけど、今回一番驚いたのは自分とは対極の音楽だと思っていたクラシックが、実は元々は自分の考えと一緒だったという事だ。曲のイメージをとらえ、そのイメージを自分で表現する。時には同じ音で、時には違う音で。聴いている人に曲の本来のイメージを伝えていく。少なくともそれが自分にとっての音楽だと考えている。

また時間が経つと違う事言い出すかも知れないけど(笑)だって人間だもの(みつおからの引用)

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最終更新日:2020/01/09

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